圧巻の世界観　ｂｙしゃちょー佐々木ブログ！！

社長佐々木のFacebookの投稿ブログです。

３月２７日投稿

別にコアファンじゃ無いけど、少し時間が空いたので2024/3/23にオープンしたばかりのSupreme上海に行ってみた。

オープン記念のヒョウ柄のボックスロゴアイテムは完売してたけど、ハットとデッキを買ったら限定ステッカーくれた。

そんなことより僕が見たかったのは、この圧巻の店舗デザイン。

まず目に飛び込んで来たのはクソ高い天井と木製のスケートボウルが設置された広いフロアスペース。

商品が展示される壁にはマイクタイソンやケイトモス、ルーリードといった過去のブランドキャンペーンに登場したアイコンたちのポスターが飾られ、フロア中央にはマークゴンザレスの制作したスカルプチャーが鎮座してた。

また奥の壁にはネイトローマンの弾痕モチーフが描かれており、柱には数多くのステッカーが。

さらに巨大なプロジェクターで一日中スケートビデオが流れるなど、Supremeの世界観を十二分に体験できる空間となってた。

まさに圧巻の世界観。
買い物より、僕はこれを体験しに来たかった。
これこそ店舗ビジネスの醍醐味だし、生き方の表現方法だ。

Supremeに限らず、成功するアパレルメーカーは洋服を売ろうとせず、独自の世界観とカルチャーで人々を魅了し、そこに浸りたい人々が、その手段としてロゴの入った洋服を求めて列をなしている。

王道だけど、ブランディングとマーケティングの大勝利。

ちなみにブランディングとは、企業やサービスの価値を高めることで、マーケティングはサービスを売るための戦略全般のこと。わかりやすく言うと「価値を高めるものがブランディング、売るための戦略がマーケティング」だと思ってます。

だから僕のような仕掛ける側は、企業がターゲット(顧客)に抱いて欲しいイメージを決めることからしかビジネスは始まらないと思ってます。これをブランドアイデンティティと呼んでいます。

例えると、ジェットストロークに来る人は、単に車を改造しに来ているのではなく、僕らの掲げた「走る個性」というブランドアイデンティティを、ストリートカーカルチャーの中で楽しむ為に来店されています。今でこそある程度定着したこの企業イメージですが、これを築く為に店舗の内外装やホスピタリティーやデモカーには惜しげもなく投資して来ました。ただ僕らはSupremeのようなメーカー系のブランドではなく、それらを多く取り扱うBEAMSやユナイテッドアローズのようなセレクトショップ的な立ち位置で、時にはオートクチュールとして、また老舗古着店として、顧客の個性をカタチにする為のセンスとスキルを磨き提供しています。

また塗るプロテクションフィルムメーカーであるSPPF&RUBBERDIP事業部は、ブランドアイデンティティを「塗る未来」と定め、クルマと塗装職人の価値を守っています。

またアメリカンヴィンテージトレーラーを扱うAIRSTREAM LIFE事業部は「動く景色」をブランドアイデンティティに、エアストリームの窓から見える様々な夢の景色作りをお手伝いしています。

最後にシーシャバー煙神(エンジン)やカーイベント東京モーターコレクション(TMC)といったコミュニティの場を「集う価値」とし、ユーザー同士が繋がる機会を演出しています。

僕らはこのように自社が行う各事業に対し、1つずつブランドアイデンティティ(事業理念)を設定し、方針や戦略や戦術や細かく定め、更にそれを１枚のビジョンマップに表現し、「オートリゾート」と呼んでいます。(*^^*）