「たのしい」と「すき」　ｂｙしゃちょー佐々木ブログ！！

社長佐々木のFacebookの投稿ブログです。

1月７日投稿

「たのしい」と「すき」はちょっと違う。

前にも書いたけど、うちのいくつかある事業部の中で、アメリカから50年以上前のヴィンテージトレーラー(エアストリーム)を輸入しリノベーションして販売＆レンタルする仕事は、僕にとって「たのしい」事業であり癒しの時間。

ガキの頃、渡米中に感じたカルチャーが忘れられず、欧州車や高級車をメインに扱うカーカスタム部門と特殊塗料メーカー部門とのマーケティング的な親和性は一切考えず、半ば強引に「たのしいから」という理由で初めてしまったこの事業。

眺めてるのも、引いてるのも、泊まってるのも、イベントに出展したりＨＰ作ったりアメリカ国内で仕入れ車両探したりしているのも、すべてが本当にたのしい。

嫁に「自宅を売却してエアストリームに住まない？」って提案したら「別居して一人で住めば？」と言われ本気で悩んだくらいエアストリームに住みたかったし、毎日展示場にズラリと並んだ年上の子供たちを見るだけで、テンション爆上がりしちゃう。( ´∀`)/~~

でもこの感情ってね、エアストリーム以外でもアンティークな家具やキャンプギア、古着、メガネ、ヴィンテージのカヌー、樹齢50年のヤシの木などに僕が抱くものと似ている。

実は僕はアンティークな家具やキャンプギアは好きだけど修理や細かいメンテはプロに任せたいと思ってる。古着も好きだけど自分でミシン買って裁縫を覚えてリメイクしようとは思わない。メガネも好きだけど自分で作ろうとは思わないし、ヴィンテージなカヌーにも乗るけど装備には拘らず競技にも出ない。ヤシの木も好きだけど剪定したり栽培しようとは思わない。

僕は総じてアメリカンカルチャーが好きなだけで、ここに「辛い」「めんどくさい」「悔しい」などのネガティブな感情が生まれると、きっと僕のモチベーションは上がらず「要らないしやらない」という選択肢を取るだろう。

僕にとってエアストリームは「すき」という感情よりも、ちょうど良い「たのしさ」が詰まったものだ。

エンジンもミッションも無いから整備の知識も必要無いし、比較的近くに港があるから引取も楽で、アメリカにも日本人のパートナーがいるし、英語と中国語の堪能なスタッフが社内にいて、リノベーションを行える大工さんも社内にいて、カスタムカー製作で養ったスキルと設備が転用出来て、600＋200坪の敷地を活かし展示場を設けられて、都心から50分の距離なのでTV局や企業案件が多いなど、事業を進めるにあたって他人(他社)よりストレス値が低い。言わば自社の強みを転用出来るビジネスだ。

これが「たのしい」事業の理由になっているのだと思う。

一方でカーカスタムと特殊塗料メーカーについては、僕の幼少期のルーツの延長線上に生まれ、特に最近は塗料の開発と世界進出に没頭していて、常に緊張状態というか戦闘状態にある。この二つの事業については今までも苦しいことや辛いことが多々あったけど、途中で辞めようと思ったことは一度もない。

たのしくない時期が長く続いたこともあったけど、創業から22年間「すき」だからこそ続けて来れた。

正直この二つの事業に比べたら、トレーラーの事業は「すき」の領域には至っていないかも。でもそれくらいがちょうど良いと思ってる。だから「たのしい」

僕は自社が展開する各事業部において「辛くてもたのしく無くてもやり続けられるか」を軸に「たのしい」と「すき」をちょっと分けて、経営資源の分配や取り組むべき優先順位を決めています。また「すき」な事業が上手く行かない時にも、「たのしい」事業で癒され、エネルギーを充電し、また「すき」な戦場へ戻るようにしています。

余談ですが、今年はエアストリームの販売だけでなく、レンタル事業にも力を入れます。
※力入れんのかいっっ！！　(゜o゜)＼(-_-)

昨年も映画や企業のPRカーとして貸し出しましたが、今年はレンタル車両を増車し、そのうちの一台は移動型のヴィンテージステージトレーラーとして活躍する予定です。(製作中・写真のやつ)
※この車両は東京オートサロン2024で仮お披露目します。

更にエアストリームのレンタルに合わせ、音響や照明機材、ステージトラス、超高画質大型ＬＥＤディスプレイ等、専門業者並みに揃えました。（笑）これでワンストップでレンタル出来るＰＲトレーラーとしてフェスやイベントでも大活躍間違えなし？！

正しいよりたのしいに人は集まる！
命かけて！とまでは言えないけど、メインの事業の足を引っ張らず、たのしいを保てる範囲で攻めたい。

ここまで読んでくれた皆さんは「たのしい」と「すき」を分けていますか。それとも一緒ですか。むしろ仕事にたのしいもすきも無い？　みんなの価値観も教えてね～！