エアサスとは? その構造と工賃、そしてメリット・デメリット 完全攻略ガイド その1

 

ボタンひとつで車高の上げ下げができるから、いつもは段差を気にせず運転できて、ここぞと言うときはバチコンキマった低車高にできる。エアサスって便利ですよね。でも、エアサスって何?って聞かれた時に答えられますか? この記事を最後まで読めば、そんな素朴な疑問にも即答できるようになりますよ。

 

目次
  1. 一般社会にも浸透するエアサス
  2. バネの代わりにエアバッグ
  3. エアサスを構成するパーツ達
  4. エアサスを付ける際の工賃・期間は?
  5. エアサスのメリット、デメリット
  6. 車検に通すには構造変更申請が必要

 

一般社会にも浸透するエアサス

エアサスとは「エアサスペンション」の略であり、構造をわかりやすく簡単に言うと「コイルスプリングの代わりにエアバッグを搭載した足まわりパーツ」となります。このエアバッグのおかげで、ボタンを操作するだけで簡単に車高が上下します。

ボタン操作による車高の違いがこちら。全上げ(上)と全下げ(下)では地面とサイドステップの距離が大きく変わり、フェンダーとタイヤの位置関係も全く異なります。

実はこのエアサスは、カスタムシーンで用いられるだけのパーツではありません。もっと一般的なところでは、例えば都市バスの足まわりにも使われています。乗降時は出入り口側を低くすることで乗り降りをしやすくし、走行時は車高を上げて水平を保ったまま走っているのです。その他にも、福祉介護車両の中には要介護者の乗り降りをしやすくするために、エアサスを取り付けている車両もあります。車高が低くなれば乗り降りする際に足を高く上げる必要がなくなり、お年寄りや体の不自由な方でもスムーズな乗降が可能となるからです。

こういったエアサスをカスタムシーンでも利用し、走行中は運転しやすい車高に設定し、魅せる時には大きく落とす、という使い方をしているのです。そこで、今回は、エアサスの構造・工賃・メリット・デメリットに絞って、その詳細をお伝えししましょう。

 

バネの代わりにエアバッグ

そもそも多くの乗用車の足まわりはコイルスプリングとダンパーを組み合わせて衝撃を吸収し、快適な乗り心地を実現しています。(※バンを含む一部車種ではコイルスプリングではなくリーフスプリングが使われています。また、かつては純正でエアサスを搭載していた乗用車もありました。)しかし、金属製のコイルスプリングでは、伸び縮みはしても車高は変わりません。そこで登場するのが、空気で膨らむエアバッグです。

風船の上に車体が乗っている状況を想像してみてください。そこで空気をいっぱいまで入れれば車体は風船に押し上げられます。逆にペシャンコになるまで空気を抜けば車体は下がります。前者がエアサスでいう全上げ(車高の上がった状態)、後者が全下げ(車高の下がった状態)です。空気の出し入れによって車高の調整を行う。それを簡単なスイッチ操作だけで可能にするのがエアサスというわけです。どうですか? 原理は簡単でしょう。最初にこの原理さえ把握してしまえば、もうエアサスの半分は理解したも同然です。さて、次の章では、そんなエアサスを構成する各パーツを見ていきましょう。

 

エアサスを構成するパーツ達

  • エアバッグ

先ほどの説明に出てきたコイルスプリングの代わりとなるパーツです。強化ゴムで作られており、経年や使い方により劣化していくアイテムでもあります。また、車種によりサイズは様々、メーカーによって形状も異なります。

エアバッグの形状はモデルや車種によって異なります。写真のようなお団子型かスリーブ型が一般的と言って良いでしょう。

  • ダンパー(サスペンション)

エアサスはエアバッグだけを変えるわけではありません。ダンパー部分も専用のものに交換します。現在は全長調整式と呼ばれる、ダンパーの長さを変えられるエアサスも開発されており、「低いまま走るエアサス」も可能となっています。

通常エアバッグとショックは一体となって使用します。なお、モデルによっては減衰力を調整できるものもあります。

 

  • エアタンク

エアバッグに供給する空気を貯めておくタンクです。内部に水分が溜まりやすく定期的な水抜きをしないと錆が発生して故障の原因となります。スチール製とアルミニウム製が一般的ですが、錆が発生しにくいのはアルミニウム製です。

エアタンクにはサイズが存在します。エアの内容量によって分かれていますので、自分のエアサスの使い方に合わせて選ぶと良いでしょう。

  • コンプレッサー

エアバッグやエアタンクに空気を取り込むためのパーツです。付けるコンプレッサーのサイズや個数で、取り込める空気の量、つまりタンクに空気が溜まるまでの早さが変わります。また、空気を取り込む際に大きな音がするので、気になる方はボックスで隠し遮音するなどの工夫が必要となります。

以前はコンプレッサーの性能がそこまで高くなかったため2個搭載する場合などもありましたが、最近では高性能なものが増えひとつでも十分となっています。

  • バルブ(弁)

エアタンクからエアバッグに空気を圧送する際に通過する逆流防止弁です。スイッチと連動して圧送する空気の量を調節する役割も担っています。機械式と電磁弁式の2種類がありますが、現在主流となっているのは電磁弁式です。

こちらは電磁弁式のバルブです。電子制御でバルブの開け閉めを行うため、エア量の記憶なども行うことが可能です。

 

  • コントロールスイッチ

エアバッグに送る空気の量をコントロールするスイッチです。各メーカーによって仕様が異なり、オリジナルのリモコンスイッチの場合やスマホを流用する場合もあります。種類によっては、任意のエア量を記憶させたり、リモコンにエア残量なども表示させたりできるものもあります。

現在のエア量や、どの程度エアを増やしたい(減らしたい)かを感覚的に把握できるコントロールスイッチも存在します。

  • パイプ類

通常はエアサスの各パーツは樹脂製のしなやかなパーツでつながれ、そこを空気が通ります。しかし、タンク周囲のパイピングを金属のパイプで作ることで、「魅せるエアタンク」とすることも可能です。

 

エアサスを付ける際の工賃・期間は?

では、エアサスを取り付けるにはどのぐらいの費用がかかるのでしょうか? 取り付けをお願いするお店や業者によっても様々ですが、目安はだいたい15万円~20万円程度です。ただしこれは純粋に取り付けだけにかかる費用です。この他に、まず構造変更申請用(詳しくは第5章で説明します)の費用がかかります。また、仕様にこだわればこの限りではありません。

例えば、メーカー規定値よりももっと低くしたい場合には同時に足まわりの加工が必要になることがあります。そうなれば、足まわりの加工賃は別途扱いになります。また前述した金属でのパイピングも、別途費用がかかります。そう考えると、15万円~20万円程度というのは最低価格と捉えておいた方が良いでしょう。

さらに、忘れてはいけないのがエアサスの本体代です。こちらはメーカーによって本当に様々、また同一メーカー内でも入門モデルからハイエンドモデルまで揃えている場合もありますので、悩ましいところです。実際どの程度のモデルが良いかは、お店や業者などプロフェッショナルと相談の上決定しても良いでしょう。

続いてエアサス取り付けの期間ですが、こちらは1週間程度を見ておけば良いでしょう。ただし、これも同時に行うメニュー次第という側面もあります。それこそ足まわりの加工まで一緒に行うのであれば、1週間ではきかないことがほとんど。ですので、取り付けを行う際には、始めに相談しておく必要があるでしょう。

 

エアサスのメリット・デメリット

ここではエアサスのメリットとデメリットについて紹介しましょう。まずは誰もが気になるデメリットから。

 

  • デメリット

エアサスの最大のデメリットは、コストの高さにつきるでしょう。例えば50万円の本体を購入し、取り付けおよび諸費用で15万円がかかったとしたら、最終金額は65万円になります。これが車高調の装着となれば、だいたい3分の2から半分程度で済んでしまうでしょう。それだけエアサスは高価なのです。

また、日々のメンテナンスが必要という点も人によってはデメリットになり得る点です。精密機械でなりたっているエアサスは、車高調などと比べると故障しやすいという性質を持っています。その故障を未然に防ぎ、少しでもエアサスを長持ちさせるのに必要なのがメンテナンスなのです。

具体的には空気漏れによって車両が動かなくなることを防ぐエアバッグの定期点検、錆による内部からの故障を防ぐエアタンクの水抜きなどです。特に水抜きは頻繁に行わないと、1年程度でエアサスが動かなくなってしまうこともありますから要注意です。日頃から目と手をかけなければならないという点では、扱う人を選ぶと言っても良いでしょう。

 

  • メリット

では、メリットは何かと言えば、上記のデメリット以外すべてです! 車高調からエアサスに変えた方に話を聞くと、多くの方が「この便利さを味わったら、もう車高調には戻れない」と仰います。ボタン一つで車高を上げ下げできるのは、それほど便利なのです。

また、ドレスアップの面でももちろんですが、介護車両などでもエアサスは活躍します。足が悪く一般的な車両では乗りにくい方でも、車高が低くなれば乗りやすくなります。ファッションとしてのメリットだけでなく、機能面でのメリットもあるのです。

なお、「エアサスは乗り心地が悪い」という話を聞いたことがある方もいるかもしれません。しかし、これは完全に昔の話。今のエアサスの乗り心地は非常に良いものへと変わっています。過去と現在の一番大きな違いはダンパーの進化です。全長調整式のエアサスが登場したことにより、サスペンションをしっかりとストロークさせることができるようになりました。また、減衰力の調整ができるエアサスも増えており、自分好みの乗り味を実現できるようになってきているのです。

 

エアサスは構造変更申請が必要

一般的な乗用車にエアサスを装着した際には、ひとつやらなければならないことがあります。それが「構造変更申請」という手続きです。これは、「車両の構造がかわりました」という申請になるのですが、コイルスプリングからエアバッグに変わった際には絶対に必要になります。構造変更申請をしないままでは車検に通りません。また、申請には5万円ほどの費用もかかります。ただ、逆を言えば、構造変更申請さえしっかりしておけば、エアサス車でも車検に通し続けることができるというわけです。車検を取り直す必要がある「構造変更」であるのか、車検期間の途中で継続できる「記載変更」であるのか、詳しくはショップで聞いてみましょう。

こちらが構造変更申請を行う際の申請書類です。なお、申請には費用が発生するのでしっかりと予算に組み込んでおきましょう。

 

まとめ

エアサスはボタンひとつで車高を上げ下げできる便利なアイテムです。コストがかかるのはデメリットですが、それを超えるメリットがたくさんあります。特に、運転には気を遣いたくないけれど、ここぞと言うときには一気に車高を落としたい、という方にはピッタリの装備と言えるでしょう。ただし、エアサスの選定・取り付けにはプロフェッショナルの助言や技術が必要です。エアサスに関することは必ずプロショップに相談しましょう。

 

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